宮野さんはいつも困ってる
杉本先生2
「宮野、大丈夫か?」
朝のホームルームが終わると同時に杉本先生に声をかけられた。
いつも以上に心配そう。
「もう平気、です」
笑顔で返すとほっとため息をつく。
「無理、するなよ」
「はい」
生徒なので心配なのはわかるけど、杉本先生のそれは越えてる気がする。
でも、それが……杉本先生が私のことが好きだから、っていわれるとなんか違う気がするんだよねー。
普通に過ごしてたけど、三限目は椛島先生の授業。
先生の顔見るだけで心臓がばくばくと早く鼓動し出すから、なるべく俯いてた。
それでもノートを取らないといけないので恐る恐る顔を上げる。
先生と不意に目があって……口元がにたりと歪んだ、気がした。
——萌花ちゃん。
知ってる、あの笑顔。
あの顔で何度も何度も名前を呼ばれた。
朝のホームルームが終わると同時に杉本先生に声をかけられた。
いつも以上に心配そう。
「もう平気、です」
笑顔で返すとほっとため息をつく。
「無理、するなよ」
「はい」
生徒なので心配なのはわかるけど、杉本先生のそれは越えてる気がする。
でも、それが……杉本先生が私のことが好きだから、っていわれるとなんか違う気がするんだよねー。
普通に過ごしてたけど、三限目は椛島先生の授業。
先生の顔見るだけで心臓がばくばくと早く鼓動し出すから、なるべく俯いてた。
それでもノートを取らないといけないので恐る恐る顔を上げる。
先生と不意に目があって……口元がにたりと歪んだ、気がした。
——萌花ちゃん。
知ってる、あの笑顔。
あの顔で何度も何度も名前を呼ばれた。