宮野さんはいつも困ってる
思い出したくない
私が眠ってる間にお兄ちゃんが迎えに来たらしく、次に目が覚めたときは自分の部屋だった。
かたかたとキーを打つ音に目を向けると、お兄ちゃんがテーブルでパソコンに向かってた。
「目、覚めたか」
「……うん」
私が起きたことに気付いて、お兄ちゃんは手を止めると傍にくる。
「また過呼吸起こして倒れたってな。
大丈夫か」
「平気」
コップに注いで渡してくれた、麦茶をゴクゴクと飲む。
すごく喉が渇いてたみたいで、あっという間になくなった。
空になったコップを弄びながら思い出す。
なんで、倒れたんだっけ?
椛島先生の授業、で。
最初のうちは耐えられてたんだけど。
椛島先生と目があって。
……にたり、嫌らしい笑いが思い出されて、思わずお兄ちゃんの腕を掴む。
「……怖い」
かたかたとキーを打つ音に目を向けると、お兄ちゃんがテーブルでパソコンに向かってた。
「目、覚めたか」
「……うん」
私が起きたことに気付いて、お兄ちゃんは手を止めると傍にくる。
「また過呼吸起こして倒れたってな。
大丈夫か」
「平気」
コップに注いで渡してくれた、麦茶をゴクゴクと飲む。
すごく喉が渇いてたみたいで、あっという間になくなった。
空になったコップを弄びながら思い出す。
なんで、倒れたんだっけ?
椛島先生の授業、で。
最初のうちは耐えられてたんだけど。
椛島先生と目があって。
……にたり、嫌らしい笑いが思い出されて、思わずお兄ちゃんの腕を掴む。
「……怖い」