宮野さんはいつも困ってる
ガラララッ。
ドアの開く音に目が覚めた。
「……ん。
せんせい……?」
眠い目をこすりながら起きあがると、パーテンションを挟んだ向こうに人の気配。
「宮野、いるんだろ?」
「……!」
杉本先生と違う声に、びくりと身体が震えた。
かけてくれてた毛布をあたまからかぶり、ソファーの上で小さく丸くなる。
「宮野。
きっと僕の顔なんて見たくないよね。
でも、あやまりたくて」
がたがたと震えてる私になんてかまうことなく、パーテンションの向こうの人——明石くんは話し続ける。
「その、宮野の過去のこと聞いて、ショックだった。
正直、どうしていいのかわからなかった。
宮野の抱えてるもの、重すぎて。
しかもこんな僕の態度が宮野をもっと追いつめてるなんて、自覚できなかった」
聞こえる声はわずかに震えてる。
私は膝を抱えたまま、ただじっとその声を聞いていた。
ドアの開く音に目が覚めた。
「……ん。
せんせい……?」
眠い目をこすりながら起きあがると、パーテンションを挟んだ向こうに人の気配。
「宮野、いるんだろ?」
「……!」
杉本先生と違う声に、びくりと身体が震えた。
かけてくれてた毛布をあたまからかぶり、ソファーの上で小さく丸くなる。
「宮野。
きっと僕の顔なんて見たくないよね。
でも、あやまりたくて」
がたがたと震えてる私になんてかまうことなく、パーテンションの向こうの人——明石くんは話し続ける。
「その、宮野の過去のこと聞いて、ショックだった。
正直、どうしていいのかわからなかった。
宮野の抱えてるもの、重すぎて。
しかもこんな僕の態度が宮野をもっと追いつめてるなんて、自覚できなかった」
聞こえる声はわずかに震えてる。
私は膝を抱えたまま、ただじっとその声を聞いていた。