宮野さんはいつも困ってる
ネックレス
放課後は出席日数を補うための補習授業。
休日は明石くんと葵ちゃんと勉強会。
島津先生のところに通ってカウンセリングを受けるようになって、悪夢で飛び起きる回数も減ってきてる。
少しずつ、だけど普通の日常に戻っていく。
……でも。
杉本先生は以前のようなスキンシップをしてこなくなった。
ときどき、どこか遠くを見てる。
なんとなく、……不安。
終業式。
突然、杉本先生が今学期限りで学校を辞めると発表された。
壇上で淡々と挨拶してる杉本先生。
ホームルームのときも、学年の途中で辞めることを私たちに詫びながら、それでもやっぱり淡々としてた。
「杉本先生……?」
呼ばれて数学準備室に行くと、先生は荷造りをしている最中だった。
「来たか、宮野」
休日は明石くんと葵ちゃんと勉強会。
島津先生のところに通ってカウンセリングを受けるようになって、悪夢で飛び起きる回数も減ってきてる。
少しずつ、だけど普通の日常に戻っていく。
……でも。
杉本先生は以前のようなスキンシップをしてこなくなった。
ときどき、どこか遠くを見てる。
なんとなく、……不安。
終業式。
突然、杉本先生が今学期限りで学校を辞めると発表された。
壇上で淡々と挨拶してる杉本先生。
ホームルームのときも、学年の途中で辞めることを私たちに詫びながら、それでもやっぱり淡々としてた。
「杉本先生……?」
呼ばれて数学準備室に行くと、先生は荷造りをしている最中だった。
「来たか、宮野」