宮野さんはいつも困ってる
教室に入ってきた杉本先生と一瞬目が合うと、口端だけでニヤリと笑われた。
途端にさっきの感触が思い出されて、顔が熱くなっていく。
「……の。
宮野、大丈夫か?」
「えっ、あっ、……はい」
かけられた声に顔を上げると、杉本先生が可笑しそうに立ってた。
いつのまにか静まりかえった教室内、どうもみんなは、問題を解いているようだ。
「授業、ぜんぜん聞いてなかっただろ?」
「聞いてまし……た」
嘘をついてみたところで。
真っ白いノートが嘘だって告白してる。
「教科書逆さになってることも気付かないほど、なにに気を取られてる?
もしかして……さっきのこと?」
ふっと耳にかかった吐息に、身体中を熱が駆け巡る。
そんな私を杉本先生はニヤニヤ笑って見てる。
途端にさっきの感触が思い出されて、顔が熱くなっていく。
「……の。
宮野、大丈夫か?」
「えっ、あっ、……はい」
かけられた声に顔を上げると、杉本先生が可笑しそうに立ってた。
いつのまにか静まりかえった教室内、どうもみんなは、問題を解いているようだ。
「授業、ぜんぜん聞いてなかっただろ?」
「聞いてまし……た」
嘘をついてみたところで。
真っ白いノートが嘘だって告白してる。
「教科書逆さになってることも気付かないほど、なにに気を取られてる?
もしかして……さっきのこと?」
ふっと耳にかかった吐息に、身体中を熱が駆け巡る。
そんな私を杉本先生はニヤニヤ笑って見てる。