3度目のFirst Kiss
宣戦布告
こんな時間に?

ドアスコープを覗くと、部屋着に着替えた川口さんが立っていた。

「どうしたの?何かあった?」

「ちょっとだけ、部屋に入れてもらっていいですか?どうしてもお話しておきたいことがあって。」

こんな時間に廊下で話すのは、周りの部屋の人達にも迷惑になるので、私は仕方なく、彼女を部屋に招き入れた。

「先輩、もう寝るところでしたよね。すみません。直ぐに済ませますから。」

川口さんの顔がほんのり紅い。
ビールを買っていたから飲んでるのかな。

「何かな?明日のこと?」

「いえ、生田さんのことです。」

「えっ?」
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