3度目のFirst Kiss
私は在来線に向かって歩き出した。

まだ、解決していないこともあるけど、今は疲れて頭も回らない。

「広瀬先輩、待って下さい。」

後ろから、急に声を掛けられる。振り向くと、川口さんだった。

「どうしたの?」

「あの少しだけいいですか?」

「えっ、うん。」

私達は、構内にあるカフェに入った。

「今回はありがとうございました。本当に勉強になりました。」

「こちらこそ、お疲れ様でした。ありがとう。」

その後、会話が続かない。
まさか、これを言うために私を呼び止めたはずもないだろう。
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