3度目のFirst Kiss
「私、全身で叫んでない?」

「はっ?」

「奈緒子に言われたの。先輩は全身で叫んでるって。」

「何をですか?」

「生田君が好きだって。」

生田君の顔が急に真っ赤になった。

「そんな告白ありですか?」

彼は頭を抱えた。

「ずるい・・・。」

私は自分で言ったことを自覚して、体温がぐんぐん
上昇する。

「もう一回言って欲しいけど、無理ですよね。」

私のその様子に、生田君は諦め顔で私を見る。

「はい、 無理です。」
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