3度目のFirst Kiss
月曜日の話
月曜日、生田君は朝からみんなの前で宣言をしたと、奈緒子から報告があった。
「僕が居酒屋でキスをした相手は、僕の片想いの人です。今後も含め、ここで、彼女の職業、年齢、もちろん名前なんて言うつもりもありません。だから、これ以上の詮索はやめて下さい。以上です。」
朝一の宣言でみんな唖然としたらしい。
さらにその時の北村さんの返答が秀逸だったと
奈緒子は笑っていた。
「そんなのみんな、とっくに知ってるよ。生田、いつも全身で叫んでるじゃないか。『俺は、この人が好きだ!』って。」
北村さんの言葉に、みんな頷いていたそうだ。
それからもう一つ。
その夜に梶さんから電話があり、告白された。
私は、心底驚いたけど、丁重にお断りをした。
「この歳になって、玉砕するのもいいもんだな。」と言っていた。
このことは、当分、生田君には内緒にしておこうと思っている。
終わり
「僕が居酒屋でキスをした相手は、僕の片想いの人です。今後も含め、ここで、彼女の職業、年齢、もちろん名前なんて言うつもりもありません。だから、これ以上の詮索はやめて下さい。以上です。」
朝一の宣言でみんな唖然としたらしい。
さらにその時の北村さんの返答が秀逸だったと
奈緒子は笑っていた。
「そんなのみんな、とっくに知ってるよ。生田、いつも全身で叫んでるじゃないか。『俺は、この人が好きだ!』って。」
北村さんの言葉に、みんな頷いていたそうだ。
それからもう一つ。
その夜に梶さんから電話があり、告白された。
私は、心底驚いたけど、丁重にお断りをした。
「この歳になって、玉砕するのもいいもんだな。」と言っていた。
このことは、当分、生田君には内緒にしておこうと思っている。
終わり