3度目のFirst Kiss
お店を出てからも、黙々と歩く生田君の背中を見ながら、私はこの状況を不思議に思う。
私の腕は生田君に掴まれたままだし、私の鞄は彼が持ったままだ。
お店からは、もう既に離れた大通りまで来ていた。
「生田君、もう大丈夫だから。腕、離してくれるかな。それに、鞄もありがとう。もう、自分で持てるから。」
生田君は、一瞬、私の腕から手を離すと、今度は私の手を握った。所謂、私達は、今、手を繋いだ状態になってしまった。
「えっ、何で⁉︎」
「広瀬さん酔ってるし、転んだら困るから。それに、鞄を返すと、広瀬さん、帰ろうとするでしょ。」
「それはそうでしょ。帰るために、店を出てたんだから。」
「俺は、広瀬さんとちゃんと話がしたいんです。それに、改めて、謝らなきゃいけないと思ってます。」
生田君は、相変わらず、手を離してくれないまま、私の方に向き直り、頭を下げた。
私の腕は生田君に掴まれたままだし、私の鞄は彼が持ったままだ。
お店からは、もう既に離れた大通りまで来ていた。
「生田君、もう大丈夫だから。腕、離してくれるかな。それに、鞄もありがとう。もう、自分で持てるから。」
生田君は、一瞬、私の腕から手を離すと、今度は私の手を握った。所謂、私達は、今、手を繋いだ状態になってしまった。
「えっ、何で⁉︎」
「広瀬さん酔ってるし、転んだら困るから。それに、鞄を返すと、広瀬さん、帰ろうとするでしょ。」
「それはそうでしょ。帰るために、店を出てたんだから。」
「俺は、広瀬さんとちゃんと話がしたいんです。それに、改めて、謝らなきゃいけないと思ってます。」
生田君は、相変わらず、手を離してくれないまま、私の方に向き直り、頭を下げた。