3度目のFirst Kiss
次の月曜日も、いつも通りに始まった。
私の心も平常通りに戻っていた。

11時を過ぎた頃、2つ後輩の奈緒子から、社内チャットが届いた。

「今日、お昼、一緒に行きませんか。確認したい事があるので。」

確認したいこと？何だろう？

「いいよ。私は12時半頃が都合がいいんだけど、どうかな？」

チャットの返信をすると、直ぐに返事が返ってきた。

「了解です。」

彼女らしい短さだ。牧田奈緒子は、私の2年後輩で、１課に所属している。

見た目は可愛くて、若く見えるので、１課にいても、全く違和感なく、若い女子社員に頼られながら、周りとも上手くやっている。
反面、あの可愛さからは想像できない程、男勝りな面もあって、私とは全然違うタイプだ。

彼女が入社した時に、私がトレーナーをやった
こともあって、それ以来、何故だか気が合って、よくランチに行ったり、唯一社内で飲みにも行ったりする仲だ。

そんな彼女から「確認したいこと」と言われて、
ちょっとソワソワしたけれど、仕事のことだろうと思い直して、目の前の作業を続けた。
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