3度目のFirst Kiss
奈緒子が倒れた夜、生田君に報告している間、彼女が震えていたのを思い出した。
川口さんも不安だったんだろうな。
ちゃんと、フォローしなきゃいけなかったんだ。
それぞれの理由で2人が落ち込んでると、能天気に北村さんが会議室に入って来た。
そうだ、全ての元凶はこの人だ。
部下のフォローなんてお構いなしなんだから!
私は、川口さんの背中にそっと手を回した。
「大丈夫だよ。絶対、上手くいくから。もしも、何かあっても、それは、全て、上司である北村リーダーの責任なんだからね。川口さんは、気にしないで。」
「えっ、何が僕のせいなの?」
「何でもないですよ。ただ、川口さんだって、山根さんがいなくて、不安なんですから。部下のフォローは、リーダーのお仕事かと思って。」
北村さんが、自分を指差しながら、キョトンとしている。
リーダーのそんな顔、誰も見たくないわ!
私は、心の中で悪態をついた。
「広瀬の言う通りだぞ、北村。お前、人任せにし過ぎなんだよ。」
北村さんの後ろから、梶さんが応戦してくれた。
北村さんは、何か言い返そうと、梶さんの方へ振り向いたけど、隣に部長がいるのに気付き、口をつぐんだ。
川口さんも不安だったんだろうな。
ちゃんと、フォローしなきゃいけなかったんだ。
それぞれの理由で2人が落ち込んでると、能天気に北村さんが会議室に入って来た。
そうだ、全ての元凶はこの人だ。
部下のフォローなんてお構いなしなんだから!
私は、川口さんの背中にそっと手を回した。
「大丈夫だよ。絶対、上手くいくから。もしも、何かあっても、それは、全て、上司である北村リーダーの責任なんだからね。川口さんは、気にしないで。」
「えっ、何が僕のせいなの?」
「何でもないですよ。ただ、川口さんだって、山根さんがいなくて、不安なんですから。部下のフォローは、リーダーのお仕事かと思って。」
北村さんが、自分を指差しながら、キョトンとしている。
リーダーのそんな顔、誰も見たくないわ!
私は、心の中で悪態をついた。
「広瀬の言う通りだぞ、北村。お前、人任せにし過ぎなんだよ。」
北村さんの後ろから、梶さんが応戦してくれた。
北村さんは、何か言い返そうと、梶さんの方へ振り向いたけど、隣に部長がいるのに気付き、口をつぐんだ。