3度目のFirst Kiss
「ありがとう。私の幸せを願ってくれて。展示会が終わったら、ちゃんと自分と向き合う様に頑張ってみるわ。」

「良かった!前向きになってくれて。展示会、結果的には、先輩に任せて良かったかも。私が恋のキューピットって事で。あぁ、でも、先輩の幸せの目撃者にもなりたかったなぁ。」

「展示会は、仕事だから!それより、奈緒子はちゃんと体調治してよね。また、次のイベントだってあるんでしょ。」

「はーい。では、ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします。報告、楽しみにしていますね。」

「展示会の報告はちゃんとするから。じゃあ、早く寝てね。おやすみなさい。」

奈緒子との電話を切ると、部屋に静けさが戻る。

私は、帰りにコンビニに寄って買って来たミルクティーを袋か取り出して、一口飲むと、天井を見上げた。
< 83 / 129 >

この作品をシェア

pagetop