恋はたい焼き戦争
1分間の朗読と2分間の歌詞。
【右を見ても左を見ても
上を向いても下を向いても
あるのは鎖で繋がれた自分。
いつからこんなものが生まれた?
誰がこんなものを作った?
目の前の君と喋っているのは
本物(ぼく)じゃない、偽物(ぼく)なんだ。
本物(ぼく)が話せば不幸になって
偽物(ぼく)が話せば笑顔になる。
それならば、こんなの2択であって1択だ。
今日も僕は皆の望む仮面をつけて生きよう。
この仮面が仮面で無くなるほどに。
♪自分であって自分でないような
そんな悩みを抱えてる
君が笑いかけるのは
本物(ぼく)じゃないってわかっているのに
改めて気付かされる辛さ
偽物(ぼく)が本物(ぼく)を覆い尽くす感覚を
本物(ぼく)がなくなる感覚を
笑顔を作り泣き顔を隠し
じゃらじゃらの鎖を引きずって
朝日を迎え夕日を見送る
大丈夫、大丈夫さ
僕は今日も1歩1歩前へ進んでる
いつか来る自由へ向かって
本物(ぼく)も偽物(ぼく)もまとめて僕になる日へ向かって
さあ、また足を踏み出そう♪】
ギターの弾き語り調。
何かを諦めたような、でも何かへの希望を持ったそんな言葉の不思議な魅力に引き込まれた。
歌い方にも言葉の発し方にも感情が込もっていて、何もかもが綺麗だった。
透き通って純粋に迷う気持ち。
本物と偽物の2つの自分が入り交じる感覚を私は知っているからこそ、こんなに引き込まれるのかもしれない。
胸に深く深く突き刺さるそれを忘れることが出来なかった。
この歌の主人公がいたとしたら、その主人公が望む未来と私の望む未来は似ているのかもしれない。
本当の自分を受け止めてくれる人の存在が現れてくれる、そんな未来を。