恋はたい焼き戦争
「助けに来たよ」
赤ずきんとおばあちゃんを助けてくれた狩人こそ、お母さんが連れてきた人だったのです。
「本当に心配したよ…大丈夫だったかい?」
「うん…ありがとう」
赤ずきんはこの日を境に少しずつ変わっていきました。
この人のことをもっとよく知ろうと思ったのです。
そのことを聞いたお母さんはとても喜んで、その人は赤ずきんの家に住み始めました。
お父さんがいなくなってから、初めてできた家族団らんの時間は楽しく過ぎていきます。
赤ずきんもこの人を家族だと認め、第二のお父さんとして接していきました。
しかし、赤ずきんが大人になると衝撃の事実が明らかになりました。
それは机の中に入っていた手紙を読んだことがきっかけでした。