Drinking Dance
まあ、いいならいいか。

「じゃあ…」

保存を済ませると、椅子から腰をあげた。

あー、疲れた…。

すっかり凝り固まってしまった肩を動かしていたら、
「せっかくですし、久しぶりに一緒にご飯へ行きませんか?

僕、奢りますので」

星崎さんが声をかけてきた。

「えっ、いいんですか!?

ありがとうございます!」

やった、今日の夕飯代が浮いた!

「6階の和食店でいいですか?」

「いいですね、行きましょう!」

私は足元に置いてあったカバンを手に持った。

「じゃあ、行きましょうか」

星崎さんは黒ぶちの眼鏡をクイッとずりあげると、オフィスを後にした。

私もそんな彼の後を追うように、オフィスから立ち去った。
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