Drinking Dance
「やったー!」

地獄としか言いようがない厳しい1週間を乗り越え、システムの最終テストを終えた私たちは喜びあった。

長かった…。

本当に長かったよ…。

最後は本当に戦い状態だったよ…。

「よーし、完成したことだし今日と明日は休みでいいぞ。

みんな、しっかり休養するんだぞー」

そう言った課長に、
「はーい!」

テンションが高い状態で私たちは返事をした。

自分のデスクに戻って帰りの支度をしていたら、
「直子さん」

その声に顔をあげると、すでに帰り支度を済ませた星崎さんが目の前にいた。

あれ?

今、私の名前を呼ばなかったか?

…まあ、いっか。
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