悪魔は今日も憎らしい
(はぁはぁァァァァァァ?)
(なっ何言ってんのこの馬鹿王女!自分で・さ・わ・れ・)
「何よべツィ私は王女でありあなたを救った恩人よ。」
(,正確に言えばてめぇの親父だけどな。)
「我が君、流石に私も人間ですので炎を触ってしまうと火傷してしまい、、、。」
(まぁ、あまり信じてはないが…。)
「あら、べツィなんか言った?世界で美しく清らかで優しい人間のトップにたつ人国王女に口答えした?」
「いえいえ何にも言ってません!私が我が君に口答えなどするはずがございません!」
(何やコイツ、勘違いしやがって美人は認めるけど優しくも清くもないわ!!こうなったら触ってやる!ヤケ糞じゃ!)
詐欺魔術師のだしている炎を触ってみる 、、、、、、が、熱くない詐欺師確定だ。
「べツィ、どう?」
「えっと、、、熱くないです、炎ではないかと、、、。」
「、、、、、、、、、。」
さっきまで賑わっていたこの部屋が急に冬を感じさせるような寒さに変わっていった。
「ほぅ、、、私に詐欺行為を働いたのだな…そこの無礼者を牢に連れていけ。」
「ヒッ!王女様どうか、どうかお許しください!」
メイドや執事達に強引に連れていかれながら詐欺師は消えていった。
(ご愁傷様。あの王女の趣味を知って詐欺を働いたのね、大体人間は魔術を使えるなんて聞いたことないし、、、。)
「失礼致します、王女殿下、陛下がお呼びになられていらっしゃいます。」
王様お気にいりNo.7の執事が伝えに来た。
「お父様が、、、?」
「まぁ、我が君に、、、陛下がなんの御用でしょうか…。」
「陛下が御前になられるわけなのですから、うんとおめかししていきましょう!」
「? 私は元々綺麗だけど…。」
(いちいちうるさいわね…分かってるわよ泣)
王女の身支度を難なくこなしていく私、さすが私だわ、とつくづく思う。
王の部屋は城の最上階の奥にある。そこにはたくさんの警備員がいて、無駄にキラキラででかいドアを警備している。
そのドアのあいだを通り部屋に、入ると椅子に座った1人の老人が、、、。そう、この人こそ人間を統べている人国王アドルファス・オールチャーチー
「やぁ元気にしているかい?ジーナ」
「お父様お久しぶりでございます。」
王は白いヒゲを触りながら優しく王女に声をかけた。王は捨て子でまだ幼い、私を拾い育ててきてくださった恩人である。
だが王は自分の子供たちには厳しいとくに王女には、、、
(王女に話があるとは珍しい…一体王は何の話をするんだろう…。)
「早速本題に入ろうか、実はねジーナ今年は贄嫁の年なのだよジーナ。」
王がその言葉をはなった瞬間一気にこの部屋の温度が下がっていくような感覚を覚えた。
'贄嫁'それは何年かに一回この世界に存在する天国、地国の関係を良好にさせるために、各国の第1王女が生贄として花嫁にされる制度、贄嫁はそれを指す。
天国は天界にあり、たくさんの天人が住んでいる世間ではここに嫁いだ王女は幸運とされるが、地獄にある地国に嫁いだ王女は悪運とされている。
その理由は地国に嫁いだ王女は皆自殺をしているからだ。
(さて次の花嫁はどこに嫁ぐのやら、まぁ、このわがまま王女一応第1王女だしね嫁がなきゃいけないでしょ。)
「だが今回の嫁ぎ先は、地国だ。」
執事やメイド達が騒ぎ始めた。
王女は少しの間沈黙をし話し始めた。