恋のシャッター
「……えっ……」
勇斗はそう言うと、自分の顔を私に近づけてきた。
「ちょ……ちょっと…?」
何考えてるの―!?
コイツ!
……と思いきや、勇斗は何やらクンクンと匂いを嗅いでる。
「俺このシャンプーの匂い好きかもっ」
「……はっ!?」
ヘラヘラと笑う勇斗に、私は怒りがピークになった。
「においなんか嗅ぐなっ!変態!」
そう言って私は勇斗に蹴りを入れた。
「いって―!バカヤロ~こんなの変態に入らないだろ―」
「ふんっ…!」
そうして言い合いをしながらも、私達はリビングで支度をしていた。
すると再び呼び鈴が鳴る。
「今度こそ、来たよね」
私は再び玄関に向かった。
「こんにちわ~」
「お邪魔します」
聖花先輩と圭介先輩と
そして南先輩が三人そろって来た。