恋のシャッター


「けど、本当は二人がいいんだけどね~」



「…えっ?」



「ねぇ実夕ちゃ~ん、勇斗さぁ私のこと何か言ってなかった?」



「えっ?いや……特に」



「そっかぁ~あ~ぁ…」



あれ?さっきの…純粋そうに見えた聖花先輩はどこへ…?



「私ねぇ、本当はそろそろ告白しようかなとも思うんだけど、やっぱり告白は男からでしょ?」



「はぁ…そんなもんでしょうか?」



「そうよ~けっこうアピールしてる方なんだけど、勇斗からの気配がまったくないのよ~」



「……はぁ」



…そんな感じだな。



「そういえば、南も怪しいわよね?」



「はい?……何がです?」



「南がオッケーしたのもきっと実夕ちゃんがいたからだね~きっと」



「えっ?いや…そんなことはないと思いますよ、別にみんなが一緒だから」



「どうかなぁ~私の感はけっこう当たるよ?」



「ははっ…」



聖花先輩の言葉に、私は少し首をかしげると、準備をして勇斗達のいるリビングに向かった。



< 103 / 251 >

この作品をシェア

pagetop