恋のシャッター
12/25
12月25日。
―クリスマス―
今日は拓真の十七歳の
誕生日。
AM9:00
寒さと…私も拓真の夢を見たような気がして、私は起きた。
静かなリビングに降りると、まだ両親は帰って来ていない様子だった。
ソファーを見ると…勇斗はいない。
「……帰ったのか?」
すると、洗面所から水音がした後ドアが開いた。
「あっ…何だ、いたの?」
「いたのじゃないだろ~?おまえっ、ソファーで寝たおかけで体がいてーよっ」
「知らないわよ?勝手に寝といて、だいたい毛布かけたんだから感謝してよね―?」
「起こしてくれれば良かったじゃん?」
「はぁ?…起こしたけど、あんたは起きなかったのよ」
「あっそぅ?あ~ぁ、おかけで一夜を共にしたな?」
「はぁ?こんなの共にした内に入んないでしょ?」