恋のシャッター
「…あっ…」
「何だよ?」
「唯一あんたの良い所あったわ…」
「お?どこだ?」
「男のくせに料理が作れるところっ」
「はっ?嫁か!?俺はっ」
そんな言い合いをしていると、電車が停車し私達は電車から降りる。
すると、同じ電車から見覚えのある人が降りてきた。
「…あっ…」
私が立ち止まると、その人も私達に気づき立ち止まった。
「……南先輩…」
「えっ…?」
私の言葉に勇斗も立ち止まり、南先輩に声をかけた。
「お~南―」
勇斗が声をかけると、南先輩が私達の方に来た。
「おまえどうしたんだよ?こんなところで」
「いや、勇斗から本借りようと思って、携帯にもかけてたんだけどな」
「えっ?マジ?あっ…本当だ、悪い気づかなかった」
「いや、こっちこそ悪い………二人で出かけてたのか?やっぱり仲いいのか?おまえら…」