恋のシャッター
『そんなの気にしてるに決まってるじゃ~ん』
「はっ?」
南先輩が帰ってすぐに、私は菜々と電話していた。
『南先輩はきっと、実夕のこと気に入ってるか、好きなのよ~きっと!』
「えっ―!?…まさか」
『まさかって、あんたね~実夕は恋愛年齢が小学生レベルで止まってるからね~』
「悪かったわね~」
『良かったじゃん!モテキだね~実夕にやっと春がきたよ』
「そんなんじゃないって、それに南先輩とは最近話し始めたばっかで…」
『そんなの関係ないわよっ、だって実夕と勇斗先輩だって長いのに恋愛に発展しないでしょ?』
「……そういえば」
『でしょ?ちゃんと付き合うことになったら教えなよ~?』
「だから全然そんな事になってないし…」
『じゃあもし、今告白されたらどうするの?』
「えっ?そんなの……まだ分かんないよ」