恋のシャッター
「おーい…おまえ頭大丈夫か?確かに…顔は悪くないけど~」
「それだけじゃないよ、実夕は優しいし、素直だし、いつも元気だし」
「おーいっぱい出てくるなぁ~」
呆れながらゲームの準備をする勇斗に、拓真が口を開く。
「勇斗、あんまり実夕のことからかうのやめなよ?」
「はっ?何だよ」
「……意地が悪いぞ、勇斗」
「どーせだよ、アイツに優しくしたって俺に得にならないしっ」
「そういう問題じゃないだろ?勇斗」
「いいからやろーぜ?準備出来たしっ」
勇斗の言葉に拓真はやれやれというような顔をして、勇斗とゲームを始めた。
勇斗は…その時にはもう気づいていた。
拓真と実夕が両想いだってことに―。