恋のシャッター
「まぁ~いいや腹減ったぁ~」
勇斗はそう言いながら、いつも通りに食べ始める。
……何だ、勇斗のヤツいつもと同じじゃない。
うーん…。
きっと昨日のことも、
“幼なじみとしてそばにいる”って意味だったのよ
きっと…。
でも…。
「………。」
何で無言なのよ?
いつもは一人でペラペラ喋ってるくせに。
「………。」
き……気まずい。
気づくと私は食事の手を早めていた。
「…おまえ何でそんなに急いで食べてんの?」
「えっ!?そ…それは……あっ!ワンピース!ワンピース見るのよっ」
「はっ!?」
勇斗はチラッと時計を見る。
「…まだ30分以上もあるぞ?」
「いいの!早く食べて落ち着きたいのっ」
「ふーん?変なヤツ…」
…変なのは勇斗の方よ。