恋のシャッター
私は急いで食べ終えて、食器を片付けに流し台に行った。
「なぁ…?」
「えっ?」
「……昨日のことだけど…」
「………っ!!」
“昨日のこと!?”
私は勇斗の言葉に焦って、片付けから手を離した。
「あ―…私やっぱり自分の部屋でワンピース見ようかなぁ~」
「はっ!?おまえ自分の部屋にテレビないだろ?」
「あ―…けどいいのいいのっ、とにかく部屋に行くからっ…じゃあ」
勇斗にそう言うと、私は階段へ向かった。
「おいっ、実夕っ待てよ!」
勇斗は立ち上がりそう言ってきて、私はビクッとして足を止めた。
「……何?何なのよ…」
いつもみたいにそう言ってみても…。
…ドクンッ…ドクンッ…
何故か心臓はそんな振動を起こす。