恋のシャッター
「ゴメンな?突然」
「いえ…」
「実は、高菜に頼みたい事があって…」
「えっ?頼み…私にですか?」
「うん、もう四月になったら新入生が入るだろ?」
「あ―…そうですね、もうそんな時期に…」
「うん、そこでうちのバスケ部の新入生勧誘用のパンフレットに載せる写真を、高菜にお願いしたいんだ」
「えっ!?パンフレット用のですかっ?そんな大事なの…私が撮っていいんですか?」
「もちろん、こないだの写真見てみんなも気に入ってたし大丈夫だ」
「そうなんですか?うーん……」
やってみたいけど……また大役だなぁ~大丈夫かな?
私が考え込んでいると、南先輩が口を開いた。
「そんな深刻にならなくていいよ、高菜が撮りたいように撮ってくれたらいいから、顧問にも話してあるし」
「…うーん、分かりました………こちらこそよろしくお願いします」