恋のシャッター
帰る支度をして私は校門に向かった。
校門に着いた時、ちょうど勇斗と圭介先輩が一緒に歩いてきたのが見えた。
「おーい実夕帰んの?だったら圭介も一緒にファミレス行こうぜ~」
「えっ?あっ…私は…」
「何だよ?」
「だから……いいよ先に帰って」
「は?何で?同じ方向じゃんかよ~」
私が言葉に詰まってると、圭介先輩が言ってくる。
「もしかして誰か待ってる?」
「あっ…はい」
「はぁ?誰だよ?」
「それは……」
「俺だよっ、勇斗」
後ろから来た南先輩に、私達は振り向いた。
「……南…」
「何だ、実夕ちゃん南待ってたんだ?」
「はい…」
「今日は遅くなったし、ちゃんと送ってくから二人でファミレス行くといいよ」
「まぁ…そういう事なら、じゃあな?南、実夕ちゃん」
「はい」