恋のシャッター
「……南……どうして?」
勇斗は南先輩の目を見て、そう言った。
「……俺が好きでしたいだけだ」
「……っ!?」
南先輩の言葉に、私はドキッとした。
圭介先輩と勇斗は、南先輩の言葉に驚いてる様子だった。
「それじゃあ行こうか?高菜」
南先輩にそう言われ、私はあとを着いて歩き出した。
後ろにいる勇斗と圭介先輩を、私は振り向けなかった。
「ゴメン…勇斗達とファミレス行きたかった?」
「えっ?いえ…別に」
「そっか、良かった」
少し距離をあけて、私達二人は並んで歩いた。
「南先輩、本当に送ってもらって大丈夫なんですか?疲れてるんじゃ…?」
「あぁ…大丈夫だ、どっちみち俺の地元は高菜達の駅からニ個先だし、通りだから気にするな?」