恋のシャッター


「拓真は……女子からも男子からも人気のある人気者でした」



「人気者…?そっかぁ……人気者の幼なじみが高菜には二人いるんだな?」



「えっ?」



……それって勇斗のこと?



「……そうですね」



「………否定しないんだな?」



「えっ…?」



「勇斗が人気者なのは認めてるんだな?」



「あっ……そ…それは一般的にですっ、個人的には否定してますっ」



私の必死の言葉に、南先輩は少しふっ…と笑った。



「無理するなよ…」



「えっ…?無理?」



「俺さ…本当は初めの頃、勇斗のこと受け入れられなかったんだ」



「えっ?あっ…部活にちゃんと入ってなかったことですか?」



「あぁ、勇斗は一年の時から有名で人気でバスケが上手くて……でも俺は部員として、アイツが助っ人として出てることが悔しかった」



< 153 / 251 >

この作品をシェア

pagetop