恋のシャッター
「あの時は…どうして部に入らなかったのか、俺は聞いたことなかったけど、今は…聞けそうな気がするんだ」
「えっ?」
「勇斗に……おまえ、好きな子いるのか?…って」
「……えっ?」
勇斗の……好きな人?
南先輩の言葉が、私の頭の中をぐるぐる回りだした。
その後、また南先輩は私に話しかけてくれたけど、私はまともに話せていなかったかもしれない。
そして、先輩は家の前まで送ってくれると、穏やかに笑ってバイバイと言うと、帰って行った。
家はまだ電気がついてなかった、勇斗の家も電気がついていない。
勇斗はまだ圭介先輩とファミレスかな?
……別にいいけど。
私は一人家の中に入り、ご飯を食べ始める。
そして、部屋に戻りカーテンを開けて、窓から星空を眺めていると…南先輩の言葉を思い出した。