恋のシャッター


「えっと…家庭の事情で実は……」



「はぁ―…そうなんだぁ、本当なんだ、かなりショック~」



「す…すみません、隠してるつもりはなかったんですけど……」



「そぅ―…それならね、私が勇斗の家に行って作るわよって言ってみたけど…」



「えっ?」



「でも…私は勇斗と帰る時間一緒だから“おまえじゃ作れないだろ?”って言われたのよ~」



「……そうなんですか」



確かに無理っぽい……っていうか今私ホッ…とした?



すると聖花先輩は、私に顔を寄せてきた。



「ねぇ!実夕ちゃんっ」



「は…はい?」



「勇斗は本当~にご飯食べたら帰ってるのよね!?」



「えっ?はい…もちろん」



「まさか…泊まってったりしてないわよね?」



「えっ!?ま…まさか……ははっ」



「そ~う?なら…いいけどっ?」



はぁ―… 睨んでくる聖花先輩が一番恐いっ。



可愛いのに、睨んだ顔が めっちゃ恐い!



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