恋のシャッター
「実はね実夕ちゃん…私、もしかしたらそのせいじゃないかなって思ってたの」
「えっ?何がですか?」
「最近の勇斗、何だか前よりイキイキプレーしてるから、入りたての時や助っ人の時とも違うのよ…」
「へぇ…そうなんですか?」
ずっと見てきた聖花先輩だから気づくことだよね…すごいな。
「だからね、もし実夕ちゃん家でご飯食べるようになったからとか…なんて思った時、ちょっと焦ったの」
「聖花先輩……でも、それはないと思います…気にしすぎですよ?」
「そうかなぁ……うーん……そうだよね?」
聖花先輩は私の言葉に、やっと可愛い笑顔を見せた。
その笑顔に私の胸が少し
ズキンッ…と鳴った。
でも何で……ズキンッ?
聖花先輩に安心してもらえて良かったんだよね……私。
「あっ!そうだ、ちなみにその時南もいたから南もきっと聞いてたよ」
「えっ?南先輩も?」