恋のシャッター
「南ったらポーカーフェイス気取ってたけど、ありゃそーとう気にしてるわねっ」
「…そうでしょうか?」
聖花先輩程じゃないと思うけどな…。
とその時、
「ピーッ!集合っ!」
キャプテンの南先輩の声がかかった。
「あっ!行かなきゃ~そうだっ、実夕ちゃん今日は期待してて?練習試合あるからっ、じゃあ」
「あっ、はい…」
そうなんだ…今日は練習試合あるんだ。
よしっ!いいショットを捕えるぞ。
俄然気合いが入った私はカメラを準備し始めた。
「ピーッ!始めるぞ~」
監督の声がかかり、部員はそれぞれ位置につく。
チームは、一ニ年混合のチーム戦で、勇斗と南先輩は同じチームに、圭介先輩は別のチームになった。
そして私もカメラを構えた頃、試合が始まった。
部内の練習試合なのに、何故か徐々にギャラリーが増えてきていた。