恋のシャッター
ポイントゲッターな勇斗は、南先輩からのパスで上手くシュートを決めて行く。
「きゃー!勇斗先~輩っ」
相変わらずな人気だな…勇斗のヤツ。
でも、勇斗がシュートを決めれるのは南先輩のいいパスがあるからよ、きっと。
カメラから顔を離し、私は少し勇斗を睨んだ。
でも…それにしても、
いつの間にか私……勇斗のプレー姿見るの慣れてしまった。
そして、試合は接戦ながらも勇斗のチームが常にリードを保ち、試合は進んで行った。
前半戦がそろそろ終盤にさしかかった頃、私は集中してカメラを構えていた。
試合の流れがとても良く、何かが生まれそうな気がした私はレンズ越しにゲームを見る。
その時、
シュートを決めた勇斗が、パスをしてくれた南先輩と笑顔でハイタッチをした。
その瞬間……思わず……。