恋のシャッター
ありえないっ
そして…春。
新学期が始まって二ヶ月が経った。
私はニ年になり、勇斗達三年生になった。
当たり前のように、季節はやってくる。
少しポカポカした今日の日。
昼休み―。
私は写真部から教室に戻ろうと廊下を歩いていた。
すると、目の前から勇斗と圭介先輩が歩いてきた。
「お~実夕じゃんっ」
「あ―…食堂帰り?」
「おうよっ」
すると勇斗は突然、何かに気づいたように話し出した。
「いや〜おかげさまで、本当まいったよなぁ~」
「はっ?何が?」
私の問いに、勇斗は廊下の掲示物を指した。
「俺のおかげだなっ?」
「はぁ?」
勇斗の言ってる意味が分かんないと思いつつ、私は勇斗が指差した掲示板を見る。
と、そこにはバスケ部の新入生歓迎用のあの写真付きパンフレットが貼ってあった。