恋のシャッター
「……げっ」
こんなところにも貼ってあったなんて…。
私がやっと気づくと、勇斗は得意気な顔で言ってくる。
「やっぱりモデルがいいのかもなぁ~」
「はぁ~!?だから本当に、たまたまだって何度も言ってるでしょっ」
「照れんなよっ?」
「誰も照れてないわよ!」
私が勇斗に猛抗議していると、私達のやりとりを見て笑っていた圭介先輩が口を開いた。
「いやでもさ、本当におかげさまで新入生も思ったより入部してきて良かったよ、勇斗のファンなんてこの写真写メってたぐらいだから」
「えっ?写メって……」
そこまでやる?
「まぁ…でも、とりあえず役目果たせて良かったです」
キーンコーン♪
「あっ予鈴だヤバイ」
「じゃあまたね?実夕ちゃん」
「はいっ」
勇斗達と別れると、私も急いで教室へ向かった。