恋のシャッター

「実夕さぁ、最近勇斗先輩と何か距離が縮まってない～？」



「いや…そんな事は…」



「勇斗先輩と何かあった？」



「えっ？いや……」



「実夕…私には言いづらい事なの？」



「えっ……菜々…」



私は少し考えてから菜々に言った。



「菜々……私もまだよく分からないんだけど、実は……ね？」



「えっ！？なになに～？話してくれるのっ？」



「……えっ」



あれ……？何か菜々急に態度変わった様な…。



「実夕っ、何？教えて？」



「えっ？あ―…だからね、実は……前に勇斗に“俺は絶対いなくならない”って言われて…」



「きゃー！何それっ？どういう意味よ？」



「さぁ…私もいまいち……後“拓真に恨まれてもいいからおまえのそばに”とか…」



「えっ…！？」



「しまいには……“昨日言った事わりと本気だから”とか…言われてさっぱり……」



私の言葉に菜々は顎に手を当て、少し考えてから私を見た。