恋のシャッター
「じゃあ…どうして女友達になんて…?」
「…誰が素直に言えるかよ?今まで言ってねーのに……」
…ドキッ!…。
勇斗の言葉に私はうつむいた。
勇斗が私に…誕生日プレゼントを…。
信じられない…。
「……んっ!」
勇斗は再度私にプレゼントを突き出した。
私はそれにゆっくり手を伸ばして、プレゼントを受け取る。
「あ……ありがとう……んっ…」
そう言い終えると同時に、突然勇斗は私を抱き締めた。
……っ!?
勇斗の腕の強さはそんなに強くないのに、私はまた拒否れずドキッ…としてしまう。
こないだと違って、立ったまま抱きしめられた感覚は、前よりお互いの体温が伝わってくる感じだった。
すると、勇斗の声が私の頭の上から聞こえてくる。
「おまえ……マジでムカつく…」