恋のシャッター
私は英和辞典を取りに部屋に向かった。
机の上の教材の固まりの中から辞典を取ると、
ふいに写真の中の拓真を見た。
「相変わらず無神経なやつ……私アイツのあぁいう所が嫌いなのよ」
その時ドアがガチャっと開く音がした。
「おい、あったかぁ~?」
「ちょっと勝手に入ってこないでよ!変態っ」
「いやいや、変態って思われるような部屋じゃないでしょ?」
勇斗は私の部屋を見渡している、私も再度見渡すと…。
げっ…。
散らかってる……。
「こ…これは違うの!最近忙しくてっ」
「へぇ~?何に?」
「それは…写真の片付けとか?」