恋のシャッター
「ねぇ?実夕ちゃんっ」
「……はい」
聖花先輩は笑顔を浮かべたまま、口を開く。
「ふふっ、実はねぇ~?」
「…はい」
「こないだ私ね、勇斗とデートしたんだっ」
「……えっ?」
デート……勇斗と聖花先輩が?
あっ……遊んだのかな?
「そ……そうなんですか」
「うんっ、それでね?その時に私、勇斗とキスしたのよっ」
「えっ…!?」
キ……キス!?
「キス……ですか?」
「そう、熱いヤツね!」
「あ……熱いヤツ…?」
どんなのよ!?
「まだ付き合えてないんだけど、いっかぁ~私、このまま勇斗とっ……」
その時、私は思わず聖花先輩の腕を掴んだ。
「……実夕ちゃん?」