恋のシャッター
そして夜、
家に帰って夕飯を食べ終えた私は、ソファーに座りながら時計を見ていた。
チッ…チッ…と時計の針の音だけが聞こえる。
もう時刻は8:00だ。
「はぁ――……」
私はため息をつく。
落ち着かないっ……。
いつもならもう帰ってくる時間なのに、勇斗はまだ帰って来ない。
ただ…遅いのか?
友達と…いるのか?
それとも、
聖花先輩と……いるのか?
…何て考えてもキリがないのは分かってる。
こんなにアイツを気にしてる自分がイヤだ…。
「はぁ―…やめやめ、お風呂に行こう」
考えるのをやめて、私は寝支度をすることにした。
そして、お風呂から上がっても勇斗が来た気配もなく、私は部屋に入る事にした。
部屋に入り、ふいに私はカーテンを開けた。