恋のシャッター
「ただいま~」
「……お母さんっ!?」
お母さんが突然帰ってきて、リビングに入ってきた。
「あら~勇ちゃんいらっしゃい、ご飯今から作るから二人ともちょっと待っててね―?」
お母さんは台所に行き、夕飯の支度をし始めた。
勇斗はお母さんと普通に話し始めながら、ソファーに座っていた。
私は……。
「私っ、部屋にいるからっ…!」
「えっ?実夕~?」
私はその場を離れ部屋に向かった。
「はぁ―…」
何してんだろ私?
何か…意識してる?
聖花先輩、私……。
ちゃんと伝えた方が……いいんだよね?
そして、
その日の私は、まったくテスト勉強に身が入らなかった。