恋のシャッター
走りだす
そして、期末テストが近づいてきた。
明日からテストがあり、授業が終わってからはほとんどの生徒が帰宅することに。
菜々は頭の良い彼氏に、勉強を教えてもらうんだとか言って…さっさと帰って行った。
私も帰ろうと、下駄箱で靴を履き替えて校舎を出ようとした時。
「高菜っ」
「……っ?南先輩……」
私に声をかけてきたのは南先輩だった。
「南先輩も今帰りですか?」
「あぁ、高菜は一人?」
「そうなんですよ~菜々は頭の良い彼氏に勉強教えてもらうらしくて、先に帰って行っちゃったんです」
「そっか、じゃあ……良かったら俺も教えようか?図書室で」
「えっ…?あっ……でも南先輩も早く帰ってテスト勉強とか……」
「俺は大丈夫だ、勉強にはけっこう自信あるからっ」
「そうなんですか?でも……」
私がとまどっていると、