恋のシャッター
「それに…高菜と少しでも一緒にいたいしな?…って、俺動機不純だよな」
「……南先輩…」
南先輩は少し照れた様な顔で、私を見ながらそう言ってきた。
悩んだあげく、私は返事をしようとした。
「じゃあ…よろしくお願いしまっ……!?」
そう返事をしようとした時、突然後ろから腕を掴まれた。
驚いて振り向くと、
「……っ!?勇斗っ?」
すると勇斗は、私の腕をつかんだまま南先輩を見た。
「悪い南……コイツは……」
コイツはっ…!?
「コイツは今日、俺にチャーハン作ってもらう予定だからっ」
………はっ?
チャーハン?
「悪いな?南っ、じゃあ」
驚いている南先輩を前に、勇斗はそう言うと、私を引っ張って校舎を出ようとする。
他の生徒も見ている中、勇斗はお構いなしに私を引っ張ってく。