恋のシャッター
「あのさ…勇斗」
「何だよ?」
「私、花火大会に誘ってみようと思うんだけど…」
「はっ?花火大会…誰を?」
「……南先輩」
「はっ!?何で南なんだよっ?」
勇斗は一変して険しい顔になり、そう言った。
「何でって……」
「おまえ、アイツの事好きなわけ?」
「えっ…」
勇斗は私に近寄ってきて、私は後退り…壁に手をつかれて勇斗は目の前に…。
「……好きってわけじゃ」
…っていうか近い!
顔覗き込まないで……心臓がバクバクするっ。
「……南先輩はいい人だけど…」
勇斗……やっぱりヤキモチ焼いてる?
「じゃあ、やめろよっ」
「えっ…?」
「そんなに花火大会行きたいなら、俺が一緒に行ってやるからよっ」
「えっ!?何でそうなるのっ?」
「ちょうどいいし……」