恋のシャッター
幼い心
「実夕っ、一緒に遊ぼう~」
「拓真、うんっ!お母さ~ん拓真と一緒に遊んで来ま―す」
私と拓真、二人手をつないで、いつもの公園に向かった。
拓真はいつも片手にバスケットボールを持っていた。
「ねぇ実夕、俺中学に入ったらバスケ部に入るんだ」
「うん、頑張って~拓真」
「だからさ、実夕が中学に入ったらバスケ部のマネージャーになってほしいなっ」
「マネージャー?私が?」
「うん、実夕に一番そばにいて欲しいんだっ」
「拓真…うん、絶対なるっ」
“絶対なるっ”
拓真…ゴメン。
私マネージャーにはならなかった。