恋のシャッター
「まぁまぁ―」
私の肩に手を置いて、勇斗はそう言った。
「ちょっと!触らないでよっ」
勇斗の手を私は勢いよく払いのけた。
「いて~なんだよこれぐらいでっ」
「うるさ―い、っていうかお母さん出かけてるから食べ物なんてないわよっ」
「えっ?マジ?そっかぁ、それならしょうがねーなぁ」
勇斗はそう言うと帰らずに冷蔵庫を開けだした。
「ちょっと―何でそれで冷蔵庫開くのよ?」
「えっ?食べるもんないなら作るしかないだろ?家の空だったし母は外出してるし」
「えっ?ちょっと待ってよ、まさか作るつもり?」
「あぁ、そのまさかだけど?」