恋のシャッター


コイツ…料理も作れるの?どこまでも私より器用なヤツ。



やっぱり好きになれないっ…。



勇斗は冷蔵庫から軽く材料を出して、調理し始めた。



私は何となくそのままテレビをつけて、座る事に。



すると勇斗が調理しながら話しかけてくる。



「なぁ?おまえ本当に何も作れねーの?」



「はっ!?バカにしないでよっ、多少は作れるわよ」



「ふーん?多少ねぇ~」



「……うっ…」



コイツもしかして…私がまともに作れないの分かってて聞いてるの!?



許せん…。



私が黙り込むと、勇斗は少し低いトーンで口を開いた。



「……それでも拓真はおまえが好きだった」



< 41 / 251 >

この作品をシェア

pagetop