恋のシャッター
うわさ
そして秋が終わり、冬が近づいた頃。
あれから勇斗からはバスケの話は聞かない。
結局入部したという話も聞いていない。
やっぱり…アイツその気はないのか、まぁ…別にいいけど。
食堂からの帰り、私は廊下で圭介先輩の姿を見た。
他にも友達が何人かいるみたいで、私は圭介先輩と目が合うと、少し頭を下げて通りすぎた。
すると、後ろから声をかけられる。
「実夕ちゃんっ」
「圭介先輩、いいんですか?友達」
「全然、ちょっと話さない?」
「はい」
圭介先輩にそう言われ、私達は校庭から外の庭に出た。
私は何となく勇斗との話をした。